金箔の町金沢。他にはない天面への金箔一枚貼りの技術。
金沢は国内生産量の99%を占める金箔の街。金沢における箔打ちの歴史は明らかではありませんが、本格的な生産が始まったのは江戸末期から明治にかけての時期のようです。2020年12月には金沢箔の中でも「縁付金箔(えんつけきんぱく)」の技法がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
萬久では「断ち切り」技法による金箔を使用していますが、いずれも箔屋の熟練した技により、およそ1μ(ミクロン=1/1000mm)の薄さにまで延ばされた繊細な金箔です。
萬久ではそれを一枚ずつかすてら職人が丁寧にかすてらの上に敷き詰めています。
ちょっとした風でも吹き飛んでしまう薄さの金箔をかすてらの上に貼るのは至難の業。何度も挑戦した中から編み出した当店だけの技術で、他にはない天面一面貼りの金沢らしい傑作が生まれました。
小麦にも卵にもこだわった五三焼きのしっとりかすてら。
萬久の金かすてらで使用している小麦は、株式会社増田製粉所さんの「宝笠」ブランド。製菓用に特化したこの小麦粉は「できるだけグルテン形成が少なく、また、泡立てた気泡を優しく包んで壊さない」ことを追求した歴史ある素材。萬久では、この宝笠ブランドの中でも、カステラに適した「特宝笠」を選定。きめの細かいやわらかな粉から生まれるしっとりとした焼き上がりを大切にしています。
卵はクセがなく掛け合わせる素材の美味しさを引き立てる卵を厳選して使用しています。また、五三(ごさん)と言われる昔ながらのレシピを採用しているので、濃い色と旨みを持ちながらも、他の素材の風味を邪魔しない、すっきりとした味わいが特徴になっています。
金かすてら[プレーン]
1本 1,296円(税込)
販売期間:通年
販売店:直営店5店舗、オンラインショップ
※販売開始・終了のタイミングは店舗によって異なります。在庫状況は各店舗までお問い合わせくださいませ。