甘納豆AMANATTO
甘納豆は、密漬けされた芋や豆類の総称。萬久の甘納豆には、それほど種類はありませんが、それは貴重で希少な地元の素材を厳選して使用したいと思っているから。じっくりと炊き上げて、上品な甘さをお楽しみいただいています。
甘納豆は、密漬けされた芋や豆類の総称。萬久の甘納豆には、それほど種類はありませんが、それは貴重で希少な地元の素材を厳選して使用したいと思っているから。じっくりと炊き上げて、上品な甘さをお楽しみいただいています。
世界農業遺産は、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。
食料及び生計の保障 、農業生物多様性、地域の伝統的な知識システム、文化・価値観及び社会組織 、ランドスケープ及びシースケープの特徴などの5つの基準により、世界で22ヶ国62地域、日本では11地域が認定されており、能登はそのひとつに数えられています。農耕や里山・里海と結び付いた特有の伝統産業や伝統的な農村文化が残る能登は、まさに次世代に受け継ぐべき希少な宝の象徴ともいえるのです。
その地で、真摯に土地と向き合いながら豆づくりに取り組んでいる農家さんから頂いたのが黒豆と能登大納言です。とりわけ『能登大納言(のとだいなごん)』は、全国に数ある大納言小豆の中でも、奥能登地方独特の気候風土に育まれた粒の大きさと宝石のような鮮やかな赤い色が特徴の小豆です。黒豆は二三味(にざみ)さんから、能登大納言はJAすずしさんを通して奥能登の複数の農家さんから分けていただいています。
ひとくちに「甘納豆」といっても、その店によってさまざま。食感や甘みなど、それぞれの店が持つ美学といっても過言ではありません。
和洋を問わず、最近ではすっきりとした甘さとキレのよい味わいが人気ですが、萬久の甘納豆は、愚直なほどの昔ながらの仕様です。粒は柔らかくほろりと口の中で崩れるほどしっとりと炊き上げました。また、重すぎず軽すぎずのほどよい重厚感と、心地よい余韻にしばらく包まれるやさしい甘さを追求しています。流行からは少しそれるかもしれませんが、時代が変わっても素直においしいね、の言葉がこぼれる甘納豆です。
和洋菓子の萬久らしく、秋冬は甘納豆をチョコレートで包んだ「黒豆ショコラ」「ソイショコラ」をご用意しています。こちらでは、あえて力強い丹波の黒豆の甘納豆を使用。チョコレートに負けない粒の大きさと力強い風味が魅力で、毎年秋から翌春までの人気の商品になっています。ソイショコラでは、珍しい大豆の甘納豆を使用して、チョコレートとの一体感をお楽しみいただいています。